クルー考 その4 スポーツフィッシャーマン


クルー考 その4 スポーツフィッシャーマンいやー、しばらくバタバタで途中で放り出していたら、「その後、どうなったの」とお叱り、すみません。

さて、クルーを考えるのに役割がきっちりせざるを得ないのがカジキなどを追いかけるスポーツフィッシャーマン!2003小名浜0002それは例えば28フィートのこのような船でも、デッキハンドと呼ばれるクルーのチームとキャプテン、アングラーが一体となって数百キロにもなる海のモンスター、カジキとファイトするからだ。実際にこの写真はファイト中でこの時は3人で205kgのブルーマリンを揚げました。

ヘミングウエイの「老人と海」のセバスチャンのように独りでカジキをおいかけ   2003小名浜0005る方もいらっしゃいますが(汗)、なにも漁師ではないんだし、あくまでゲームフィッシングとしてデッキハンドの教育は必要!なぜって、ファイト中のひとつのミスがラインブレイクにつながるからです。そのために、チームとしてファイト中のシミュレーションをするくらいです。

さて、デッキハンドの仕事は出航前から始まります。丁寧なところは前日入りして釣り道具ののチェック。ルアーの針先研いだり、キャプテンがチョイスした水域に合わせたルアーを潮水につけてルアーヘッドを馴染ませたり、もちろんリールのドラッグテストなどを酒を飲みながら準備します。

船の操船ももちろん手伝います。離着岸のフェンダーやもやいロープのケア、航行中のウオッチなどキャプテンの補助。そして肝心なゲームのタクティクスを練ります。

さて、ゲーム海域に着くと鳥の動き、潮の流れなどカジキ釣りのヒントとなるウオッチは欠かせません。そしてルアーをリールにセットして流します。ルアーの泳ぎ方が適正か、調整は必要かも見なくてはなりません。大抵5本は流しますのでみんなで担当を決めて行う場合もあります。さて、かじきがヒットすると、アングラーはハーネスなどをつけてファイトの準備、デッキハンドはヒットした竿以外の収納に追われます。この時ほとんどパニック状態となるので、いかに冷静に素早くデッキをきれいにするかがデッキハンドたちの腕の見せどころ!

ファイティングチェアーがある場合は、一人はアングラーの椅子の角度を調整。そしてかじきがよってきたら、まずはリーダーマンがテグスを取ります。そして船側にかじきを寄せてきてビルを掴んだところでギャフマンがギャフをかけます、もしくはタグ(票)をかじきに打ち込み、ルアーを回収してリリースの準備。つまりキャプテン、アングラー、リーダーマン、ギャフマンの4人が望ましいチーム構成です。もちろん、上記の写真のように2人、3人で役割を兼務してゲームをこなすこともありますが。

いずれ、デッキハンドと呼ばれるクルーそれらの役割をきちんと教育し、シミュレーションなどをして訓練、技量を高めるのはキャプテンの責任でもあります。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA