日本ではあまり馴染みのない「ペイドクルー」。実は欧米ではこれが組合があるほどしっかりした組織的な職業となっている。それぞれが様々な海の資格を取り、有名な船に乗ってスキルをみがきステップアップしているのだ。リクルートもしっかりした仕組みが存在していて主にネットで盛んに行われ、またクルーの専門雑誌「Dock Walk」http://www.dockwalk.com/ という雑誌もありその中にはクルーのスキルを磨く様々な情報からリクルート情報まで詰まっている。それぞれ航海、機関、料理、サービスなどの職域を持っているが共通して、航海の安全、ゲストへのサービスへの徹底がなされている。もちろん、船の掃除もそれぞれがこなす。 海外のマリーナではこのペイドクルーが入っているかどうかはさんばしにもやわれている船を見ればピカピカさが違うので一目瞭然。
ほとんどがオーナーに雇われるのではなく、その船を任されている船長がオーナーから予算をもらい直接船長に雇われる。そのため、船長の人柄、技量によってもクルーの質がちがってくる。
やはりしっかりした船長のもとには優秀な人材が集まり、結束も固く、仕事も早い。これは男性だけではなくスチュワーデスと呼べれる女性も多い。
彼らは、常に勉強をしていて、例えば新しい寄港地のことは事前に本を取り寄せ回し読みをし、ゲストに何を聞かれてもそこの文化、歴史、見所、観光などを即答できるくらい。
もちろん語学もひとり数カ国の言葉をしゃべれるように勉強、どんなゲストにも対応できるようにしている。船の中の生活での衣食住は船持ち、サラリーもそのスキルによって違うが、普通のサラリーマンよりは高額。そのかわり、VIPであるゲストに失礼のないような教養が求められる。日本のように海乞食ではなく、プライドを持って最良のサービスを提供しているのだ。って、ちょっと言い過ぎかなー