JIBT1

JIBT ジャパン・インターナショナル・ビルフィッシュ・トーナメント
国際かじき釣り大会に行ってきた。
前夜祭を含めて4日間に渡る大会の模様を、携帯からと思っていたのだが、今回は潮を探すのに苦労してしまい、携帯をちまちま船の上から打っていることなんてのがまあったくできなかったので、何回かにわけてレポートをいたします。
今回乗せて頂いたのは、横浜のマリーナに係留されている、世界3大名艇といわれた本場アメリカ製のスポーツフィッシャーマンDavis。かっこええでしょう!
前にアメリカの空港のカウンターで並んでいるとき、このデービスから貰った帽子をかぶっていたら、ファーストクラスの列に並んでいたジェントルマンに、「その帽子、デービスだろう!僕も乗ってるんだけど君もデービスに乗っているのか!」
と声をかけられたことがあるほど、ステータス性に満ちたデービスっす。
戦闘的だけれど、品位のあるキャロライナランナーと呼ばれる船っす。
もちろん船内は豪華な別荘。
これに乗らせていただき、14日木曜に出港し、昨日18日月曜に帰ってきました。
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14日11時頃横浜を出港し、東京湾を南下
観音崎、剣崎をかわして約1時間、三崎港に入港して給油をします。
エンジンはMAN。ディーゼルエンジンなので軽油です。海を走る為の燃料なので、地方道路税が免除されます。といっても燃料タンクは約2トンですので燃料代はたーいへん。マリーナでも給油はできますが、ここ三崎ではガソリンスタンドがローリーで持ってきてくれるので、安いというか常識的な価格なため、それでわざわざ三崎に寄港しての給油です。
満タンにして出港。天気は曇りだったのですが、海面は風も無く穏やか。気持ちの良いクルージングでした。途中潜水艦と軍艦に遭遇。今、ちょうど福井晴敏さんの戦場のローレライ、亡国のイージスを立て続けに読んでいるので、なんか感動してしまいました。
軍艦
25ノットで相模湾を横切り、下田には3時頃入港。
今回は前夜祭のお手伝いで焼き鳥屋さんをやらなくてはならないので、船の掃除は若手クルーの皆さんに任せて魚市場の会場へ。
今回の大会は104艇だったかな?確か約700人の選手が参加するのでその前夜祭も大変なのです。前夜祭ではフラダンスやライブ演奏などのアトラクションもあり、日本全国からやってきたビルフィッシャー達との、ひさしぶりーという挨拶ですごす時間はものすごく楽しい時間となります。
さて、今日は写真がまだ準備できていないので、明日から写真入りでレポートを書きましょう!
もちろん、我々のたてたかじき釣りの戦略もできるだけわかりやすく書いていきますね!

カジキ釣り

明日から、日本では最大のカジキ釣り大会
JIBT(Japan International Billfish Tornament)が始まる。
かじき2
かじき釣りというと
「え?日本で釣れるの?!」と言われる方も多いのは
かつて日本放送がやっていたイレブンフィッシングで松方英樹さんらの海外ロケのイメージが強いからだろう。
ところがである
黒潮が沿岸を流れる日本は、世界でも有数なかじきの釣り場と言えるのだ。
黒潮が沿岸に寄ってくる、5月くらいから10月くらいまではハイシーズン
関東では、千葉県の突先、野島のすぐ沖でもかじきは釣れるし
関西は、和歌山の突端潮岬沖でも釣れる。
実は沖縄から仙台金華山沖まで各地のカジキ釣り大会も沢山あって、釣果を賑わしているのだ。
しかも3mから5mくらい
重さにすると50kg~はては400kg近い物まで
僕も、130kgから200kgまでのかじきを釣り上げ、そのおしい肉のご相伴にあずかっている。
こんなでかい魚が泳いでい、そのビッグモンスターと細い釣り糸でファイトをするのは、ものすごいことなんだけれど
どうもあのイレブンフィッシングの影響がまだ残っていて、タオルのはちまきを頭に巻いて、どことなくやくざっぽい漁師のイメージがあるのかもしれない
だが、我々のお手本は、あくまでヘミングウエイなのだ
我々にとっては漁ではなく、あくまでビッグゲーム
それは、戦略を立てるところから始まる。
明日からの大会
そのために、まずは一週間かけて様々な情報を取る。
インターネットを通じて、
黒潮
大会期間中の予想天気図
潮の干満
海底地形図
各地の市場の水揚げ情報など
その他いろいろな情報を組み立てて、まずどこにお魚さんがいるのかを探り出す
そして、当日の組み立て
今回は大会なので、スタートフィッシングとストップフィッシングの時間が決められているので、戦略としては潮の干満により魚が活性する時間帯にどこに居るのかが最大の問題となるが、普段はここぞと思う海域の魚の活性する時間までに行くには、何時に出港すれば良いかと計画を練る。
出航前には船の出航前点検はもちろん、釣りに使うリグも準備しなくてはいけないので集合時間が決まる。
現場の海域に着くと
絞り込んだ海域とは言っても海は広い
太陽の向き、空の色、光のかげん、潮色などを判断して、海底から見るお魚さんにアピールできるルアーを選択
と同時に、どういうふうに船を進めて攻めていくか、その日のゲームを組み立てる
走らせながらは、海象の変化はもちろん、潮目、鳥の動き、いわしなどのなぶら跡などの広大な海に残されたわずかなヒントを観察しながら、ゲームをすすめる
ファイト1
おおざっぱに書くと、こんな感じでビッグゲームは勧められます。
さー明日からは大会
携帯から、できるだけ画像などを入れるようにしますね