僕が船をはじめたわけ その2 波乗り番外編


僕が船をはじめたわけ その2 波乗り番外編先日の続きですが、今日はちょっと脱線です。
というのは、僕が船を始めるに至っては沢山の人との出会い
そして、彼らから教わった数々のことがあるからです。
僕は、母子家庭で育ちました。
おばあちゃんがお父さん役かな?
でも、まー現実のお父さんという存在を知らずに育ちました。
しかも一人っ子。
そのおかげか、沢山のお父さんのかわりに教えてくれた方々や
沢山のおにいちゃんのような存在の方々おりました。
いわば僕にとってはそれぞれメンターだな。
そんな彼らから教わった、今でも忘れられない言葉
これを思い付くままですが紹介させてください。
海のメンターは沢山居ます。
まず忘れられないのは、今でも活躍している稲村のロコ、
そしてリージェントサーファーとしても有名な、O兄弟
弟が僕と同級生だったということもあって、このお兄さんサーファーには
いろいろな事を教わりました。
サーフィンを始めて、しばらくたったころ
生意気にも「良い波に乗りたいね」というのが口癖でした。
「お前、本当に良い波に乗りたいか?」
「うん」
「どうすれば良い波に乗れるか知ってるか?」
「・・・・」
「良い波に乗るには良いことすればいいんじぇねーか!」
「毎日、腕立て伏せをして、ご飯も巣嫌いなく食べて・・・」
「んなのは当たり前の事だよな。
ちゃんと勉強もして、
お母さんの言うこともちゃんと聞いて
体も作らなければいけない。
でも、それだけじゃー駄目なんだ」
「??」
「例えば、江ノ電に乗った。混んでいてやっとこさ座ることがやっとできた。
でも、疲れて座っているオマエの前に、おばあちゃんが立った」
「・・・」
「疲れてるから、狸寝入りもできる。
でも、そこで勇気を出しておばあちゃんに席を譲れなかったら・・・・
オマエは良い波には乗れない!」
「良い波に乗るには、全部良いことをしなくてはならないんだよ!」
当時彼は中学生か、高校一年生くらいだったと思うんだけれど
これをさらっと僕に言いました。
だいぶ大人になり、
サーファー仲間では、かなり精神世界的なことがもてはやされていました。
それは後で話すとして
彼から、
ある精神的な本を勧められて読んだときに
「中道ってなに?」
と、聞いたことがあります。
その本には「中道」とは偏りのない心のこととかなんとか・・・
今ひとつ良くわからなかった。
彼曰く、
「中っていう字を良く見ろよ!
真ん中に一本、これは背骨なんだ。
だから
背筋をピンと伸ばして、胸張って、
それで考えてみ!そこで思い付くことをやればいいんだよ。
背筋伸ばしてりゃ、悪いことなんか考えないしな」
ぼくはこのときいっぺんで納得してしまいましたね!
サーフィンというのは、驚異のパワーである波と融合することに醍醐味があります。
海に風が吹いてできるさざ波、それがひとつひとつのパワーがまとまって、
うねりとなります。
何千キロも旅をするうちに、あらたなうねりと融合していきます。
そして、長い旅の果て、まるで最後の力を昇華させ花を咲かせるかのように、
岸に近づきその海底の地形で盛り上げ、
うねりをブレイクさせていくんですが
それをジャストタイミングに、波にとけ込ませ、時にはメイクして乗るところに
サーフィンの奥深さがあると思います。
(ちょっとロマンチストっぽかったかな)
それはかなり非現実的ではありますが
精神世界も理解することとなるのかも。
彼も、僕も、そしてサーフィンをしている仲間と話しをするときによく
「自分の背中を見れるか?」
というのがあります。
見れるんですよ
特にサーフィンしているとき、パドルの途中とか
僕もはっきりと見たことがあります。
というわけで
今だに辞められないサーフィン
いくつまでやっていられるのかな?


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