もやいの基本


もやいの基本新人クルーが入ってくるとまず教えるのはもやい。
この船では古参のクルーが新人君に教えるようにしています。
舫いというのは、太古からの船の歴史の中で積み上げられ洗練された形となったロープの扱い方です。目的に応じて無駄が削ぎ落とされたものです。色々なロープワークがあるので、本などを開くとこんなに沢山覚えなければならないの?とたじろぎますが、船では以下の4っつを覚えれば大丈夫!

まずはもやい結び。ボーラインノットともいいます。

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輪っかを作るロープワークですが、この輪っかがどんなに力をいれても締まらない輪っかのまんまでいてくれるものです。でもほどく時には簡単にほどけます。僕がヨットを中学の頃始めた時、これが目をつぶってできないと、海には出させてもらえませんでした。もし、落水した時に、自分でこの輪っかを作って自分の体をホールドさせるからです。しかも、海中でやることを想定して目隠しして作らされました。
それだけでなく、船を止めるのにもこの輪っかをボラードやクリートに止めるののよく使います。「アイを作れ!」と指示されるとパッと作れるまで練習させられたなー。ロープを継ぎ足す時にも使います。

そして、クリート結び。これはエイトノットを理解するとわかりやすいかもしれません。

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引っ張れれば引っ張れるほど自分で滑らないようにしまっていくもやいです。エイトノットはロープにこぶしを作るものですが、どんなに力が加わってカチカチになってもほどく時には簡単にほどけるものです。アイにロープを通してエンドをエイトノットにして留めるのにつかいます。

次は、巻結び。クラブヒッチ

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主にフェンダーなどをつける時によく使いますが、これ、他のものにも応用して使えますので覚えると便利です。利点は、自分でぎゅっと締め付けてくれること。ほどく時も簡単。デメリットは安定した一定の重さに良いのですが、例えばフェンダーが浮いてしまい並みによって上下動し、重さが一定でないと弱いという弱点があります。フェンダーを結びつけるのにカウヒッチとか色々な結びがありますが、船では誰がやっても同じにするよう統一しておかないと、いざという時に混乱して時間がかかってしまいます。我々の船では巻結びを覚えると他にも応用が効くのでこれに統一しています。

もう一つ、ロープワークで大事なのは長いロープの収納のためのコイルと、コイルされたロープを確実に桟橋などに投げられるようにするテクニックが必要です。

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それらを活用し、船のウインチなども利用して、速やかに作業が完了できるように常に練習しておく必要があります。

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