憧れのDavisとアルベマーレ


憧れのDavisとアルベマーレ海を走る船は、乗船者の命をかけた乗り物。車であれば、故障したり走れなくなってしまえば路肩に待避して、レッカー車やJAFを待つことができるが、海ではそうはいかない。ひとたび、波で走れなくなったりエンジンが止まってしまえば遭難の二文字が現実となるからだ。
僕が憧れるアルベマーレ
米国でも海を良く知っているボートオーナー達からは羨望の眼差しを送られているボートだ。何しろ波の中の走りが良い。剛性感が高く、船を波の中でゆがめることなくそれはエンジンにも負荷をかけない。そして何よりバランスの良さが素晴らしい操船フィールを与えてくれる。
2000年9月。僕はノースカロライナにある、スポーツフィッシャーマンの憧れの造船所、Davis社とアルベマーレ社を訪れる機会があった。
成田からワシントンへ、五大湖の北側を抜けていく飛行機の眼下には、ナイアガラの滝が見える。ワシントンでは4時間あまりをビールと同行者とのおしゃべりで過ごし、ひえーまだこんな飛行機が飛んで居るんだと言えるような小さなプロペラ機にトランジットしてノーフォークへ。
朝方着いたノーフォークの空港へは、今回案内をしてくれるDavis社のジョン・ワジック氏が迎えに来てくれている。剛柔流の空手もやっている彼は大変な親日家。にこやかに我々を出迎えてくれ、一路、ワンチーズへ。フリーウエイを使っても2時間30分のドライブだ。ワンチーズとは日本で言うと浜名湖の舞浜のようなところ。スケールの違う内海と大西洋の外海に面したところで、その内海から流れ出る水路、オレゴンインレットがあるところだ。このオレゴンインレットというところが、いわば浜名湖の第3陸橋のようなところで、内海から出る水流と大西洋から押し寄せるうねりでとっても掘れた危険な波が数マイルも続く、海の難所としても名高いところ。そこから車で小一時間も走ると、ケープ・ハトラス。そう、あのハトラス岬があることろだ。
美しい内海を見ながらドライブ、このあたりはキル・デビル・ヒルというんだけれど、聞いたこと無い?とジョン。ライト兄弟の初飛行の丘だっけ?そう!その丘があそこ!と観光しながら、少し喉が渇いたねと海岸沿いの道に出てピアハウスで休憩をする。
pier
killdavilhill pire
子供が小さい波でサーフィンするのをピアから眺めながら、ビールを一杯。
東海岸独特のサマーハウスが良い雰囲気。この先の一軒が、かの伝説の人、バディー・デイビスの家で、とてもお洒落なそのサマーハウスにも滞在中に招待していただいた。砂浜にアイビーが生息しているのだが、それには触れては駄目だという。ははー、これがポイズン・アイビーかと納得してしまう。
そして、もうすぐという案内でワンチーズへ。
静かな美しい内海と豊かな自然の林を抜けて行くと、Davisの小じゃれた小さい看板。Davisのメインオフィース兼工場についた。オフィースでウエルカムの接待もそこそこに早速工場へ。
あるある、Davis独特のカロライナーフレアーの船達が並んでいる。
Davis Factory1
モールドから抜いたばかりの50フィートもの大きいバスタブのようなハルが並び、工程に従って出来上がっていく様が一望できる。
ファクトリーで働く従業員は、リフュージが多いのだがとてもフレンドリー。
そして裏手にあるポンツーンへ。うわー、Davisが沢山浮かんでいる。(あたりまえです!)
Davis pontoon
この船達、その後に全て乗せて貰い、そのすごさを圧倒されることになります。
滞在中、バディーの好意で、普段彼はジャガーのオープンに乗って居るんだけれど、もう一台トラックを持っているからそれを貸してあげるとのことで、車を借りることができました。
その車で、ハトラス岬、そしてアルベマーレを訪れます。
ハトラス岬に行く途中、Davisの試乗でも走るオレゴンインレットの脇にマリーナがありました。そこを見てびっくり!色とりどりのキャロライナフレアーがずらっと並んでいるのです。
Oregon inlet marina
これには正直びっくりいたしました。これほどかと!
中にはDavisはもちろん、メリット、ジャレットベイ、そしてチャーターボートに有名ビルダーもどきなども並んでいるようでした。平日の昼間からマリーナをうろうろしていたオールドソルトになにげに話しを聞くと、当然、ぜーんぶの船がカジキを狙いに20マイル彼方の大陸棚を行くそうです。実績ルアーやティーザーなども見せてもらっちゃいました。
ま、さておいて、ついでですからハトラス灯台。この床屋さんのねじりん棒みたいなマークがIDで、全米の灯台はすべて違うデザインだそうです。つまり日中は灯台に描いてあるデザインを見れば何処の灯台がわかる仕組み。それなりに付近の住民もその灯台のデザインに誇りを持っているようでした。(あれ、今写真が見つからない!ので後日ということで)このときハトラスの工場にも行きたかったのですが、時間が無くて行けませんでした。
さーて、お待ちかね、アルベマーレです。
アルベマーレはエディントンというやはり内海に面した清楚な町にあります。Davisのあるワンチーズから車で2時間くらいかかったかな?ワンチーズもとても良いところだったけれど、あそこはいわば鵠沼という感じかな、エディントンは古く小さい町ですが、とてもお洒落でなんとなく軽井沢といった感じのいいところでした。
そこにアルベマーレがあります。ミスター・バーチ副社長を訪ねていくと、玄関にウエルカム・フロム・ジャパン!とあり我々を待っていてくれているのがわかります。
自己紹介とお茶もほどほどに工場ツアーへ
Albe laminateshop
ラミネートショップではやはりリフュージーが沢山働いております。自分たちのノルマを稼ぐためにもくもくと仕事をしながらも、とっても愛想よくフレンドリー。でも仕事は、強いハルを造る為にそのクロスの張り方、ジェルの状態までも細かに管理されいるようでした。
そして、モールドを抜けたハルが仕上げられています。
Albe Factry
ここに並んでいたのは、305,320のエキスプレス。
インナーハルとアウターの溶着、配線、エンジン設置、木工用品などの建具、とラインが並んでいます。それぞれが丁寧に仕上げられていました。調度インスペクションシートを持った係の人に会ったので話を聞くと、ものすごいチェック項目です。しかも念入りに確認をして仕上げていっていました。なるほろ!!
裏にはアルベ専用のマリーナが。
そこにはトライアルを待っている船達が並んでいました。
そして410の工場。そこは車で10分程のちょと離れたところにある大きい工場なのですが、なんと、以前はクリスクラフトの工場だったのを買い取ったとのことでした。410が並んでいました!!その造りはなるほど、こうやって手間を惜しまず強い船を造っていって居るんだ!っというのが実感できました。
当然たーくさん写真やビデオを撮ってきたのですが、この紙面?!だけではお見せできません!!ご要望あれば、また案内しまーす。


追伸:
僕のこのブログを始めるきっかけとなったのは、実はこの「ほのぼのブログ♪幸せなお金持ちへの道」http://blog.livedoor.jp/f40speciale/tb.cgi/19851535を拝読してからでした。実はこのかたとは、先日のスポーツフィッシャーマンミーティングという合同試乗会でお目にかかり、その時はブログの事も知らなかったのですが、このブログを拝読しJIBTでもご一緒できたら、いろいろとお伺いしようと思っていたのです。もちろん、僕も目指せ!お金持ちへの道!!
このアルベの記事読んでくれると嬉しいな!!
なんといっても、ブログ初心者の僕は「トラックバック」がまだ理解できずに、何をどうやればいいのやらという状態ですので、宜しくお願い致しま~す。


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