スーパーウエッポンの船 思い出話その3


スーパーウエッポンの船 思い出話その3

初夏のマリーナ。あれは確か水曜日だった。平日なのでマリーナも人が居なくて静か。そんな中、僕は一人で日に焼きながら愛しい船を洗っていた。ふと気がつくとマリーナの岸の手すりにもたれかかってこちらを見ている人がいる。良く見ると、ひとつにまとめた長い髪ががビキニトップに流れ、カットオフジーンズをはき、長いきれいな足で自分スタイルを誇示しているようなサーファーギャルが独り。


船を洗いながら、閑だったらこっちに来る?とにこやかに声をかける。


クビをかしげている彼女。僕は洗う手を休め、彼女のところにゆっくり桟橋を歩いていく。近くにくるとその彼女、かなりかわいい。僕も一人なんだけれど、よかったら遊びに来る?と目を見て問うと、どうやって入ればいいのか判らないと言う。それではと、マリーナ入り口を差し、迎えに行くよと金網ごしに言う。


そうやって船に連れてきた彼女、平日なのに何故またうら若きかわいい女の子がただ一人で?と思っているとどうやらデパートにお勤めらしい。


そうやって打ち解け、何をやっていたのと言うので、船を洗っていたんだけどというと手伝ってくれるという。んならと言って一緒に船洗い。彼女は水着を着ているのでふざけてホースの水をかけたりしてふざけあいながらの掃除、楽しんだこれが。


そして、手伝ってくれたお礼にと言って、船を出す・・・・


喜ぶ彼女。舫を取って船を出港。


そうやって凪いだ沖に出るが、まわりの船は潮止まりなのか漁船すら姿が見えない二人だけの海。定置網などの危険地帯を抜けてまっすぐ沖に向かう。


操船してみる?と聞くと喜んで操船席に来た彼女。僕が後ろにまわりこうやるんだよと舵を切り、船の動きを彼女の耳元で説明する。


彼女はもちろんビキニのまま。僕はというとトランクス。やばい。


そうやって彼女をだっこしたまま操船を続けるうちに、彼女が僕の歳を聞いてきた。キスしてくれたら教えてあげる!と冗談で言うと、一瞬間を置いた彼女、僕の方に振り向きながらキス。それがきっかけ


そのままで終わるわけはないですよね


その通り、僕らは太陽の光を浴び、船を走らせながら誰はばかることのない広い海の上で・・・・・・


 


なーんてこともあったなー


 



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