春になって水温が上がってくると、海上係留の船にはこのように貝などのさまざまな生物が船に付着して育ちます。このまま放っておくと、船が走るどころか浮いていることすら危機が訪れる。
そこでその貝などを落として清掃し、特殊な塗料で船底塗装をする。
一般的なプロセスは、船をこのように上架し、高圧洗浄機などで付着物を落とす。
年に最低1回、普通は春と秋に2回行うので船底の塗装膜が積み重なって剥げ落ちているところが出来てしまう。そのまま上塗りしてしまうのが普通の業者仕事、我々はちゃんとでこぼこになった塗装幕をオービタルサンダーというやすりで塗装表面を滑らかにならします。これをすることで、走行中の抵抗がかなり減ります。そして塗装。通常はローラーで2度塗りをするのだが、我々はヨットで培った業、そう、なんとはけ塗りを水流方向に抵抗ないように塗装します。 もちろん、決して体に良いわけではない塗料なので、万全な備えで
このように給水口(スカッパー)も丁寧に剥がして中に詰まった貝なども取り除きます。
こうやって丁寧に塗り上げ、イザ走ってみるとなんとMAXスピードが2ノットくらいは速度が上がります。
時間で勝負している業者任せでは無く、ゆったりと自分のこだわりで船底塗装をするのもいいものですよ