フォートローダデール2

10時からのショー開始前から、フローテイング会場へ。あちこちのブースでミーティングしているのを見て回ります。初日だけあってヤーやーどうもどうもの挨拶、日本のボートショーと一緒です。ミーンな口々に天気の悪さを嘆いています。風だけでなく雨混じりの天気で、まずはテント巡り。大きなテントが5つあるのですがその一つは完璧にメガヨット向けの展示で、じっくりと見て回りました。

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様々なエクイップメントは勉強になりますが、カーボンケブラーを使って様々なものが軽量化されていました。一眼レフで撮った写真は残念ながら日本に帰ってからの公開予定ですので今はアップできないのですが、テンダーが全てカーボンケブラーで作っていて11フィートなのに750万円するものがありビックリ!でもチークをふんだんに使いオシャレー。いいなー!コクピットも宇宙船を思わせるものが展示されていて凄いっす。 続きを読む

Bahia Mar

素敵な彼女は105ftのクルー。ボートショー前日、それ何を使っているのと聞いたらにっこりと答えてくれました。日本に来たいって、しまったアドレス聞くの忘れた

フォートローダデールボートショー、実は僕は滅多になかった時差ボケで朝は5時におメメパッチリ!
そんで、書き込んでいるのですが、やーっと朝の7時を過ぎました。ホテルの部屋から撮った写真。

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なーんとショー会場のど真ん中にあるホテル、Bahia Marに泊まっています。古いホテルですが、なんせショー会場のど真ん中!そしてこのホテルは、スポーツフィッシャーマンの雄、リチャードバートラム氏が気に入り、彼の作ったモッピーシリーズにわざわざBahia Marと命名したほど。
今はHiltonが経営しています。
海はキューバを直撃し北上する960ヘクトパスカルの台風の影響で連日オンショア15mが吹きまくってご覧のようにドンヨリ。でも晴れたり、突然雨が降ったり。
昨日は、マイアミの南、Coconuts Gloveに行ってきました。マドンナやシルベスタースタローンの別荘があるようなお金持ちエリア。ちなみに、マドンナはRiva アクアラマ、スタローンはボストンホエラーを別荘にご所有とか 続きを読む

フォートローダデール2012前夜

R君からも紹介のあったとおり、フォートローダデールボートショーに来ています。
今回の目的はいつもの取材ではなく、メガヨットと言われる100フィートオーバーの船のリサーチ!
もちろん、現場で働くキャプテンやクルー達からも、様々な情報を聞き出してこようと!
フォートローダデールに着いてみると、なーんと台風がこのようにキューバを北上中、ものすごい風の中で仕事してました。

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それでも皆ショーのために頑張っています。そんで、紹介されたキャプテンにインタビュー!制服に冬服はあるの? 続きを読む

フォートローダーデールボートショー

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クルーのRです。
今日からキャプテンはフロリダのフォートローダーデールで開催されるフォートローダーデールボートショーに出かけました。

2月のマイアミボートショーには一緒に行ったのですが、今回はお留守番です(T_T)

世界で有名なボートショーと言うと、地中海ではカンヌ、ジェノバ、モナコボートショーなどがあります。他にもイギリスのサウザンプトンボートショーも有名ですね。

アメリカではマイアミとフォートローダーデールが有名です。

やはりボート遊びはカリブ海と地中海が中心なので、マイアミボートショーは大げさではなく日本のボートショーの100倍ぐらいの規模でした。

そして世界中からお金持ちが集まって来ていて、毎晩のようにいたる所でパーティーをやっています。ボートを見ていると「今アブラモビッチの船を作ってるよ」なんて話が普通に出てきます。そりゃビックリしましたよ。
一番印象に残っているのは、もの凄く綺麗な人がたくさんいた事ですが・・・。

今回もたくさん写真を撮ってくると思うので、戻り次第アップします。

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クルーの教育

この夏、新たな女性クルー2人に入ってもらいました。
もちろん、履歴書や動機など事前に審査してです。さらに一泊二日で訓練をいたします。
と、同時に、古参クルーが今まで教わってきたことを確実に伝えられるかの試金石の場としても使います。
船で朝から訓練、夜は合宿所に戻り、PCの写真などを見せながら海外事情も説明、さらにはさまざまなシミュレーション。その間、教官は古参クルー。僕も黙って彼の説明を聞いていますが、もし足りないところがあればCaptainの僕が口を挟みます。でも僕が口を挟まないでできるかどうかが問題となるので教官も真剣です。

さて、彼女は大学生のEちゃん。2012_0726_120648-IMG_2661 - コピー
魅力的な女性でしょう?
彼女に古参のクルーR君が一生懸命教えています。カッコいい男なんだ、これが
でも船上での恋愛はご法度でっせ

我々の船がどういうビルダーのどういう船か、それによって自分が乗る船のカッコよさを伝えます。
我々クルーがそれぞれどういう人か、オーナーはどういう嗜好か、そしてシーマンシップ、オーナーやゲストに対するサービスの考え方、クルーワーク、海外のクルーザー事情、
サービスの実際とシミュレーション
各備品がどこに入っているか
緊急時の対応、落水、火災訓練
場面場面でどういうことをするべきなのか、そのうえでいかに楽しく過ごすか
まずはこれらを徹底的に説明します。
R君にとっては、今まで僕から教わったことを新人君に効率よく伝えることが、僕が教えたことの理解度、僕が口を挟まず教官としてちゃんと伝えられているかで完成となります。

そして実施訓練。水を掛け合ったり冗談言いながら笑いあって楽しく、でも板子一枚地獄の果てというぜいたくな遊びで命に係わるであろう必要なことは、厳しく真剣に
2012_0726_154231-IMG_2670 - コピー2012_0726_164412-IMG_2687この日は暑すぎて、水着になって水をかけあいながらの訓練でした。
ちょっとドキッとするアングルの写真は、船上からロープを投げるためにコイルしてというのをやっています。
もちろん、もし本人が落水時に助かるために必要な手前もやいも、海の中で目を閉じてできるまで練習してもらいます。
そして、晴れて制服を着てデビュー
一員の証拠としてレシーバーをつけ、さらに繰り返し実施訓練をいたします。
2012_0727_124348-IMG_2693そしてクルージングデビューです。写真_1~1
この写真はもう一人の女性クルーとなったやはり魅力的な女性のTちゃん。もんのすごい働き者でいっつも全力!
本当に助かっています。
パイプをくわえているのはCaptainの僕、航海しているあいだクルーのみ全員ライフジャケット着用です。これは安全航行のアピールなんです
でも停泊中のランチなどサービスをするときにはライフジャケットを脱いで、このTちゃんのようにサロンをパリっとつけ、僕はコックになって、海の男の手料理、きめ細やかな女性のおもてなし、そのハーモニーが心からのおもてなし!と考えてしています
いかがです?DSC_0565
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こちらはバージョン違い!

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バージョン違いで、飾る花を季節に応じて変えているのはTちゃんの女性らしいきめ細やかなサービス
仕事をしているときにはゲストの手前、ちゃんづけで呼ばずに苗字で命令してますが
でも、船から離れると、みーんなお互いにリスペクトしあっている関係上、ちゃんづけになっちゃうんです

シャンパンの抜き方もセルベット片手にスマートに!揺れる船上で何食わぬ顔してあけています.
この日のメニューは、ゲストにはテーブルセッティングをしている間にフライブリッジで簡単なカクテルとチーズ、プロシュートの盛り合わせ。準備ができてからテーブルについてもらい、ニース風サラダとボンゴレビアンコ。そしてジェラートがわりにハーゲンダッツとイタリアンローストエスプレッソ
なんせ限りある船の上なので・・・

でーも、僕はホントに恵まれ、こういう優秀なクルーたちに囲まれ
サービス、おもてなしを船上のクルーたち全員で一丸となって一生懸命テキパキやっています。
いかに”カッコ良く”が僕たちのテーマ。そのためにみんなでそれぞれのアイデアを出し合い、こうやったらかっこいいんじゃないか、こうしたらオーナーとゲストが喜んでくれるんではないかと楽しみながらやっています。
もちろん航行中には操船も教え、お互いの船に対する理解度も高め安全航行を心がけ、クルー全員が楽しみながらおもてなしをしています。

ターノしいんだな、これが

ボートの購入4 何して遊ぶ?

走る別荘としての使い方の続き・・・

海を移動できる別荘としての楽しみは、やはり海の上での食事
船には常備食としてカップヌードルを積んでいるものの、荒れていて料理ができない、時間がないという時以外はほとんど食べずに賞味期限を終えてしまいます。今の船は小さい船でも最低電子レンジがありますので、かなりの料理ができます。

もちろん、凝った手料理なんてしませんが、いかに簡単に、いかに手間を省いて美味しく、見た目もゴージャスに作るかがテーマになりますので、実はレトルトを最大限に活用、それにちょこっと手を加えてゴージャスにすることが多いかな。

一番簡単なのは、コンビニで売っている生ハムやチーズ、ジャムとクラッカーでシャンパンを楽しみ、そしてサラダ、スープ、もコンビニの出来合いをお皿に移して盛り付け、パスタもレトルトに具だけ追加して手料理に見せるなんてのが楽です。盛り付けに青い葉っぱ、パセリでもバジルでもあるとそれだけで豪華に見えます。

次に簡単のは鍋ですかね。あるものをぶち込んでみんなで食す。日本的な楽しみを船の上でできます。もちろん洋上で釣り上げた魚をさばいて
刺身にしたり、あらで出汁を取ったりも楽しいです。

そしてBBQ。ただ、これは案外面倒くさいです。ふねの上での裸火はかなり気を使うことになるからです。ただ、船に電気式のBBQコンロがそなえられているものもありますので、ご購入の際に確認し、もしなければ電気式コンロを増設することもできます。ただ、電気式は火力が弱く、サザエの壺焼きはかなり難しいですが。(汗)

いずれにせよ、専門のクルーやシェフ、板さんを載せている船もありますがそれは少なくとも50フィート以上の船、ゲストとみんなでワイワイいいながら作って、みんなで食べるというアウトドア系の楽しみです。

食材は、それこそ東京の紀伊国屋や明治屋、デイーン&デルーカや成城の石井で揃えるべき薬味やスパイス、保存食などがありますが、普段はマリーナ近くの庶民的なスーパーで生鮮食品、一番はコンビニで揃えられる程度の食材で工夫したほうが後々楽です。

凝るのはお皿とカラトリーとクラス類。東京浅草の合羽橋商店街に行くと、船の上でも割れないようなお皿やグラス、まったくプラスチックとはわからないようなものまで売っていますので、それらを揃えるるのも楽しいことです。
凝った方はさらに船の名を入れたりしています。海外の通販でも今はインターネットを通じて入手することもできますから便利になりました。昔はマイアミボートショーなどに行った際に、そういう船のための食器類のブースもあってオーダーしていましたが。ディナー

いずれ船の上で食べるのは何を食べてもおいしいはず、盛り付けた皿の見た目が雰囲気を作りますので、楽しんでくださいな。

飲み物はやはり氷が大きな役割、船にはたいてい製氷機がついいるものが多いのですが、船のタンクに入った水は衛生面で飲むのに抵抗あると思います。氷はコンビニのブロックアイスを使っています。
簡単なカクテル、たとえばジントニックなどのリキュールと何かをステアーして簡単に作れるカクテルを食前酒で作ったり、ビール、ワイン、シャンパン、日本酒、焼酎、なんでもありですが、とにかく氷とそれなりのグラスが大事。
紙コップやプラコップではせっかくの船のシチュエーション、雰囲気を壊してもったいないと思いますので、ここは外せないな。

食後のコーヒーは、ネスプレっソやデロンギなどのカプセルで入れるマシンが美味しく手間無く便利です。

あとはバスタオルをたくさん用意しておくと豪華。しかも船名入りなんかだとばっちり。夏になると泳いだりするので、その際にすっと用意された船名入りのバスタオルはゲストにとってかなり得点の高いことです。

それと、おそろいの防寒服、ジャンパーでもそれこそ安価なユニクロでもOKですので揃えておくべきです。海に出ると、暑い夏でも一枚多く着たくなるもの。知らないゲストはまず持ってきていません。その時におそろいのアウターを用意しておくと便利だし、見た目もかっこいいし、ゲストも喜びます。ただ、僕がオンワードで働いていたころに船に服やであるオンワードの特注のアウターを用意してましたが、ゲストがこれはいいと持って帰っちゃって、もちろん服やでしたのではなからプレゼント用と考えそれが営業の一環でもありましたが、補充するのが面倒でしたので、街では着れないくらい派手なものの方がいいかな

タオルにせよ、服にせよ、洗濯はこまめに。
大型の船には洗濯機がついていますが、マリーナで設備しているところもあります。あとは、クリーニング屋さんの営業担当者次第ですが白洋舎などはクルーニングを取りに来てくれ、週末までに船に待ってきてくれるので便利です。

ボートの購入3 何して遊ぶ?(クルージング編)

シャンパン片手に美女を・・・
なーんてよこしまな正しい使い方?の他に
やはりなんといっても走る別荘としての役割があるでしょう

となると、船内に寝られるスペースがあって(バースと呼びます)、簡単でもレトルト食品くらい調理できるくらいのキッチン(ギャレーと呼びます)、それとシャワー、トイレの個室(ヘッドと呼び、個室のことをコンパートメントと言います)が揃ったボートがまず浮かびます。初心者でも入りやすく一番需要のある船なので、世界中のさまざまなメーカーが制約された大きさにマジックとも言える工夫を凝らして造っています。これにはもちろんエンジンの設置場所、ドライブという推進器の選択もかかわっています。
アメリカの船は小さいものだとガソリンで動くものが多いのですが、それはエンジンが小さくすみ、また燃料費が安いという背景があります。

大きさは24フィートくらいからあるかな。ただ、24フィートというとキャビン内はワンルーム仕様ですが
それぞれの部屋、コンパートメントを持つクラスとなると30フィートオーバーになるでしょう

走りは、日本の荒れた海での対航性能というより
船に泊まって朝海を見て、荒れてなかったら行こうかと言う使い方がベストです
ただ、最近では船のゆれを押さえるジャイロやスタビライザーを備えている贅沢な船も出ています。

さて、遊び・・・
これがまず寄港地が悲しいかな皆の海である日本では少ないのが現状
海外では船でいける桟橋つきのレストランやホテルがたくさんあるのですが

横浜ベイサイドマリーナに船をおいているとして
横浜港のレストラン・タイクーンは有名、レストランのテラスのまん前に船を係留できます。
インターコンチネンタル前のぷかりさん橋も有料で使えます。
以外に知られていないのが、大桟橋脇にある象の鼻という港湾施設が試験運用ですが有料で使え、近隣には昔ながらのレストランなどがあります。
東京湾では、天王洲のT.Yハーバーブリューワリーがありますが、水門の高さが4mくらいだったと思うので屋根つきのボートではちと厳しいかな

マリーナにはレストラン付帯のところが多いので、予約をすれば利用可能というところもあります。
夢の島マリーナ、浦賀のコーチヤとヴェラシス、湘南のシーボニア、葉山マリーナ、逗子マリーナといったところです。

あとは千葉側の保田漁港に、番屋という漁師料理の大衆食堂
そして、三浦半島の突端、三崎はマグロの町、有料ですが係留もできます。

伊豆七島、これが案外船の入れる港が少ないんです。
代表的なのは、大島南部の波浮港、新島の前浜港ですかね

遊び場所は、自分で開拓するしかありません。
でも、それはそれでひとつの楽しみになります。
ひとつヒントを差し上げると、観音崎には京急の素敵なホテルがあります。
岸に上陸する方法、それを試行錯誤、楽しみの一つかもしれません。

普段はマリーナでのんびりして、ちょいと船でレストランに飯を食いに行く
または、食材を積んで近くの平穏な入り江に錨を下ろして、洋上ランチを楽しみ
年に数回、下調べを楽しみながら念入りに準備をして伊豆半島や島にクルージング
たまに釣りをしてみたり、洋上に停泊して泳いだり
錨を下ろせる安全な泊地は意外と多くあります。
風向きが問題なので、それらも自分で開拓という楽しみもあります。
もちろんマリーナでも詳しく教えてくれますが
ただ、天候には敏感になっていないと怖い目にもあうかも

船はいざ自分の船に乗ると、だんだん大きくしていきたい誘惑があります。
それは、大きいものの方が対航性能がよくなるし、より広い空間で楽しみたくなるからです
僕も独身30歳代のころに33フィートの船で遊んでいましたが、その船は2コンパートメント1ヘッドの装備がありそのスタイルのよさ、ハンドリングのしやすさから十分だと思っていました。
これは使い方が逗子マリーナを拠点にしていたのでさほど何処かに行くというよりも、皆でリゾート地である逗子マリーナに集まり、食材を持ち込んでわいわいしているだけで楽しく、はじめてくるゲストのために観光案内程度にしか船を走らせることにしか興味がなかったからですが
それでもキャビンの中で、こんな大きな船があったらあんなことも、こんなこともできるのにと雑誌を見ていました